スポーツ・インテグリティ(Sport integrity)の意義
Sport integrityの「integrity」とは「高潔さ」とか「誠実さ」などと訳される言葉であり、スポーツの価値を脅かすドーピング、違法賭博や八百長、暴力、スポーツ団体のガバナンス欠如等の問題からスポーツの価値を守るという意味で、ヨーロッパを中心に用いられるようになり、その言葉と概念、その名の下で国内外で活動が展開されるようになっています。(勝田隆「『スポーツ・インテグリティ』とは何か-インテグリティをめぐるスポーツ界の現状から」)
スポーツ庁が2022年3月25日に策定した第3期スポーツ基本計画でも、「第3章 今後5年間に総合的かつ計画的に取り組む施策」の「(12)スポーツ・インテグリティの確保」において、「我が国のスポーツ・インテグリティを高め、クリーンでフェアなスポーツの推進に一体的に取り組むことで、国民・社会がスポーツの価値を十分に享受できるような取組を進める。」ことが政策目標として掲げられました。