「日本におけるコーチングと連携した子ども保護制度構築に関するシンポジウム」開催のご案内
「日本におけるコーチングと連携した子ども保護(セーフガーディング)制度構築に関するシンポジウム」
1. 開催趣旨
本シンポジウム実施のために組織されたプロジェクトチームでは、2010年度からこれまで4度にわたり、セーフガーディングやスポーツ・インテグリティに関する研究を実施するため科研費の交付を受け、日本におけるセーフガーディングの制度を整備するための提言をしてきた。
2025年9月に施行されたスポーツ基本法の改正では、スポーツをする者に対する暴力、ハラスメント等の防止のため、国と地方公共団体が必要な措置を講じることが義務付けられ、スポーツ団体は、スポーツを行う者に対する暴力等によりスポーツを行う者の環境が害されないようにする努力義務が課された。この改正を受けて、今後日本でも専門機関の設置や、セーフガーディングの制度をどのように構築していくかが問われると考えられる。
アジアにおいては、シンガポールと韓国において既にセーフガーディングの専門機関が設置されており、また、IOCはアスリートのセーフガーディングの制度を整備することを各国のNOC及びIFに推奨している。スポーツ基本法の前文で、「スポーツは人類共通の文化である。」と規定されていることを踏まえると、スポーツにおいて発生する暴力の防止も人類共通の課題として議論する必要がある。
世界で最も先進的なセーフガーディングの制度を備えているイギリスにおいては、コーチングの専門機関であるUK Coachingと子どものセーフガーディングの専門機関であるNSPCC CPSUとが連携して制度が構築されている。それに対し、日本においては、セーフガーディングの問題は、単にコンプライアンスの問題として捉えられる傾向がある。
以上のことを前提として、本シンポジウムでは、日本のスポーツ界のセーフガーディングの認識を改め、子どものスポーツ活動の在り方やコーチングの在り方を含めた、子どものスポーツ活動全般に関わり、指導者及び親への研修や指導者の全競技横断的な資格制度と連携したセーフガーディングの制度を日本で構築するためにどのような取組が必要であるかを考察する。
2.主催
鹿屋体育大学「日本におけるコーチングと連携した子ども保護制度」構築シンポジウム実行委員会
3.助成
科学研究費補助金(代表:森克己)
4.後援(予定)
鹿屋体育大学、日本スポーツ法学会、日本体育・スポーツ政策学会
5. 実施方法
対面とオンライン(Zoom)の併用で開催。
6.日時
(1)第1部
令和8年2月2日(月)午前8時30分~同10時
(2)第2部・第3部
令和8年2月2日(月)午前10時10分~正午
7.会場
(1)第1部~第3部
鹿屋体育大学大学院棟3階大講義室
8. シンポジウム概要
全体テーマ
スポーツにおける子どもの権利及びセーフガーディングの制度構築と実践
第1部
子どものセーフガーディングとセーフ・スポーツシステムの展開に関する国際的展望
International Perspectives on Child Safeguarding and the Development of Safe Sport Systems
総合司会:山田理恵(鹿児島大学稲盛アカデミー客員教授)
1.開会挨拶・趣旨説明
鹿屋体育大学・森克己:シンポジウム全体の目的と構成説明
2.講演(各20分)午前8時40分~同10時
(1)Dikaia Chatziefstathiou氏(カンタベリー・クライストチャーチ大学教授, Director, Olympic Studies Research Centre for Safe Sport and Human Rights)
「セーフスポーツを再考する:文化的価値、ガバナンス、子どもの保護」
(2)Nick Fletcher氏(イギリス柔道連盟,Safeguarding Case Management Group Member)
「国際柔道連盟・イギリス柔道連盟におけるセーフガーディングの実践」(仮題)(20分)
(3)Heather Douglas氏(UK Coaching, Head of Coaching & Policy)
「イギリスにおけるコーチングとセーフガーディングの連携」(仮題)(20分)
(4)Anne Tiivas氏(Safe Sport Internationalディレクター)
「Safe Sport Internationalの取り組みと子どもの意見の活用」(仮題)
第2部
国内制度と現場実践をつなぐ:日本におけるコーチングと子ども保護(セーフガーディング)の展望
1.講演:午前10時10分~11時20分
(1) 内田良(名古屋大学教育発達科学部教授)
「子どものスポーツ環境の現状と課題」(仮題)(20分)
(2) 井上由惟子(S.C.P.Japan代表)
「日本におけるセーフガーディング研修の実践と課題―S.C.P.Japanの活動をとおして」(仮題)(20分)
(3) 中村勇(鹿屋体育大学スポーツ人文・応用社会科学系講師)
「全柔連による指導者資格制度と現場でのセーフガーディングの実践」(仮題)(15分)
(4) 森克己(鹿屋体育大学スポーツ人文・応用社会科学系教授)
「子どものスポーツにおける意見表明権の重要性と指導者の関わり方-国際的視点からの再構築の提言」(仮題)(15分)
第3部
1.パネルディスカッション(40分)
「制度と実践の接続」:全講師+司会進行:山田理恵氏 午前11時20分~正午
2.全体のまとめ・クロージング
森克己(鹿屋体育大学)
9.参加申し込み
令和7年12月16日(火)から令和8年1月30日(金)まで
申し込み先
鹿屋体育大学「日本におけるコーチングと連携した子ども保護(セーフガーディング)制度」構築シンポジウム実行委員会事務局
申し込み先

問い合わせ先
鹿屋体育大学森克己研究室
〒891-2393 鹿屋市白水町1番地 鹿屋体育大学
電話 090-8660-7056
k-mori@nifs-k.ac.jp